職場のモチベーションアップにできること

外国人の技能実習生を受け入れた場合、文化や就業環境の違いなどもあり、コミュニケーションを取るのが難しいと感じている方も多いのではないでしょうか?今回は、外国人の技能実習生のモチベーションアップに繋がる方法、チームワークをより築いていくために必要な方法をご紹介していきます。職場内のモチベーションを高め、よりチームワークに繋げていきたい方は、ぜひご紹介する内容を参考にしてみてください。

外国人の技能実習生のモチベーションを高める方法

外国人の技能実習性のモチベーションをアップさせるには、抱えている不安や悩みを解消するなどコミュニケーションを取りつつ、段階的にキャリアアップを図る方法が効果的。

ここからは、具体的な方法を3つご紹介してきます!

  • 仕事に慣れていない時期は、目標を低く設定する

モチベーションをアップさせるために目標を持つことは効果的ですが、高すぎる目標や長期間労働しないと達成できないような目標は、逆にモチベーションを下げてしまいます。

そこでおすすめなのが、高い目標を設定しつつ日ごとの小さい目標を掲げること。これならより目標が分かりやすいですし、達成するために行う行動も明確になります。

  • 一緒にキャリア計画を立てる

キャリア計画とは、高い目標のこと。外国人の技能実習生の中には、キャリア志向が強い方もいるので、キャリア計画を一緒に考えるのもモチベーションを高める上で効果的な方法です。

就労したばかりの頃は、単調な仕事を任せるケースも多いかと思います。キャリア志向が強い外国人の技能実習生なら、そういった業務内容に不満を感じてしまう可能性も。

ですが、「この経験は〇か月後のこの仕事に繋がってレベルアップできる」というキャリア計画を示せば、不満も解消し仕事に打ち込むことができますよ。外国人の技能実習生の中でも、特に中国人は合理的に考える傾向が強いと言われています。キャリア計画を共有する際は、ハッキリと、分かりやすく伝えることが大切です。

  • 評価基準や方法を丁寧に説明する

外国人の技能実習生は、仕事の何を評価されるのか、関心があります。

「正当に評価される」と思えればモチベーションを高めることができますが、「評価方法が分かりにくい」、「正当な評価がされていない気がする」という不安や不満があると、モチベーションが下がってしまうので注意が必要です。

評価基準や方法を丁寧に説明するには、外国人の技能実習生に伝わる言語で書類にしたり、図にしてみましょう。会話のコミュニケーションが難しい段階なら、日本語が話せる外国人の技能実習生に、間を取り持ってもらって伝えてもらうのも良い方法です。

この時、相手に評価基準で不安なことや不明点がないかどうか聞いて、お互いの認識のずれがないようにしましょう。

外国人の技能実習生とチームワークを強くするには?

続いて、外国人の技能実習生とのチームワークについて解説していきます。チームワークをどう築いていけば良いか悩んでいる方は、ご紹介する2つの内容を参考にしてみてください。

①上司ではない社員がメンターとなる

メンター制度とは、社歴が近い先輩などが新入社員をサポートすること。
直属の上司などがメンターとなってしまうと、悩みや不安なことがあっても打ち明けるのが難しいことがあります。それよりも社歴が近い先輩の方が、外国人の技能実習生の気持ちも理解しやすいですし、良き相談相手となってくれるでしょう。

仕事で困っていることはないかや、不安に感じていることなどをこまめに聞いて相談に乗ることで、不安や悩みがなくなってモチベーションも高まります。
また、メンターの先輩との信頼関係を深めることもできるので、社内のチームワークにも繋げられますよ。

②言いたいことは共通言語でハッキリ伝える

文化や言葉が異なると、会話の壁やズレを感じることも多いはず。
中には、より理解してもらいたくて、相手の国の原語を話そうとする方もいるかもしれません。

ですが、それだと中途半端に伝わってしまい、結局チームワークに繋げることができない可能性もありますし、それどころか誤解を招いてしまうことも…。それは避けたいですよね?

外国人の技能実習生が少し日本語を理解できるなら、日本語で指示をしましょう。曖昧に伝えると、不信感や不安に繋がる恐れがあるので、単刀直入に伝えるのがポイント。単語だけ伝えるのも良い方法です。外国人の技能実習生が日本語を理解していないなら、英語で伝えてみてください。
とにかく、共通言語でハッキリ伝えることが、良いチームワークに繋がります。

モチベーションを下げてしまう要素

外国人の技能実習生をはじめ、日本で働いている外国人の7割近くが、日本の長時間労働を不満に感じています。実際、現在の日本は世界的に見ても長時間労働が多いのが実情です。

また、評価基準や方法が不透明だったり、コミュニケーションが難しいと感じて、モチベーションが下がってしまうケースも多いようです。

日本は中国、フィリピン、ベトナムの外国人技能実習生が多く就労していますが、ベトナム人は日本と比べて残業を好まない傾向が強いです。

ベトナムは1日の労働時間は約8時間と日本と同程度ですが、残業に関しては少し事情が異なります。ベトナムでは、残業は通常勤務の5割を超えてはならないと労働法で定められていて、残業するのは非常に稀なのです。

こういった国の風習もあり、日本の勤務スタイルだと不満が溜まり、モチベーションが下がってしまうこともあります。

外国人の技能実習生を受け入れる場合は、日本ならではの就業環境を説明して、理解してもらうことがまず大切です。そして「ノー残業デー」を設けたり、保証があるならその説明も明確に行い、外国人の技能実習生の安心感とモチベーションアップへと繋げていきましょう。

まとめ

外国人の技能実習生は、元々働く意欲が高い方も多いので、お互いに理解を深めてモチベーションを高めることができれば、業務の生産性も高めることができます。

ご紹介した内容を参考に、ぜひモチベーションアップ、そしてより強いチームワークを築いていってくださいね。

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